前立腺がん:啓発イベント、日本で初開催へ

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     日本で患者が増えている前立腺がんや精巣腫瘍など男性特有のがんへの理解を広げようと、オーストラリア発祥の啓発イベントが11~12月に国内で初めて開かれる。発案した兵庫県宝塚市の武内務さん(68)は「手術は困難」と医師に言われた前立腺がんを乗り越え、情報発信を続けている。「乳がん啓発で定着したピンクリボン運動のように、男性のがんの啓発として定着させたい」と話す。

     前立腺がんは、国立がん研究センターの今年の新規がん患者数予測で、男性の部位別トップ。9万2600人がかかるとされ、女性トップの乳がん(9万人)を上回る。早期発見などが進んで死亡するリスクは低いため、社会復帰している経験者が多いのも特徴だ。

     武内さんは2004年に前立腺がんと診断された。主治医やセカンドオピニオンを求めた医師に「手術は困難」と告げられたが、情報を自分で集めて病院を探し、米国で普及している強度変調放射線治療(IMRT)を受けた。治癒はしていないものの、大きな進行もなく、元気に活動している。14年には「女性と違って一人で悩みがちな男性患者の交流の場にしたい」と、患者・家族の会「腺友倶楽部」を設立した。

     「Mo-FESTA(モーフェスタ)」と名付けたイベントは、オーストラリアで11月に開かれる「Movember(モーベンバー)」という男性のがんの啓発活動を参考にした。本場では、患者らがひげを伸ばして参加するが、日本版はひげの仮装でもOKで、ランニングやウオーキングで汗を流す。11月13日に大阪市中央区の大阪城公園、12月17日に東京都立川市の昭和記念公園で開く。

     「男女を問わず多くの人に参加してもらい、多くの人に男性のがんを伝えたい」と武内さん。参加費はランの部3000円、ウォークの部1000円(東京は入場料も必要)。運営ボランティアも募集している。問い合わせは実行委事務局(contact@pc-pc.org)【高野聡】