小野薬品、MSDを提訴 がん免疫薬巡る特許侵害で

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     小野薬品工業は24日、がん免疫薬「オプジーボ」に関する特許侵害で米メルクの日本法人MSDを東京地裁に提訴したと発表した。MSDが9月28日に日本で製造販売承認を取得し、年内にも販売予定のがん免疫薬「キイトルーダ」(一般名ペムブロリズマブ)が小野薬などの重要な特許を侵害しているという。

     小野薬と共同開発のブリストル・マイヤーズスクイブ(BMS)は米メルクに対して、2014年ごろから欧州各国や米国で特許侵害などの裁判で係争中だ。ただ訴訟に関してはMSDがロイヤルティーなど適切な対価の支払いで合意すれば販売差し止めは求めないという。

     オプジーボは本庶佑・京都大学客員教授らの研究チームが発見、解明した免疫細胞表面のPD―1という分子をもとに創製された「抗PD―1抗体」という治療薬。人体に備わっている強力な免疫細胞を覚醒させ、がん細胞を攻撃させる。

     この仕組みの特許については小野薬と本庶客員教授が共有しており、欧州や米国ではBMSにライセンスしている。MSDのキイトルーダもオプジーボと同じ抗PD―1抗体で、小野薬と本庶客員教授の特許を侵害しているという。