米ミシガン州、自動運転車「運転手なし」でも公道実験OKに

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     【シリコンバレー=小川義也】米ミシガン州は9日、自動運転車に関する包括的な規制を施行した。運転手もハンドルも不要な「無人運転車」の公道走行実験を全米で初めて認めたことが目玉。グーグルを傘下に持つ米アルファベットや日米欧の主要自動車メーカーの研究拠点が集まるカリフォルニア州から、自動運転車開発の中心地としての座を奪い返す狙いがある。

     リック・スナイダー州知事が同日、関連法案に署名し、成立した。新たな規制では、車に搭載される自動運転システムを「運転手」と位置づけ、「運転に必要な物理的動作を電子的に行う十分な能力を備えているとみなす」としている。

     カリフォルニア州は自動運転車の走行実験を公道で行う場合、人間がいつでも運転を代われるように運転手の搭乗を義務付けている。10月に「運転手なし」での公道走行実験を認める新たな規制案を公表。来年春ごろの施行を目指している。

     フォード・モーターやゼネラル・モーターズ(GM)の本社がデトロイトに集まるミシガン州は米自動車産業の中心だが、自動運転車の研究開発に関しては、規制緩和で先行したカリフォルニア州に後れを取っていた。

     ただ、最近はデトロイト郊外のGM工場跡地に同州で2カ所目となる大規模な自動運転車の試験場の建設計画を打ち出すなど、巻き返しに動いている。

     ミシガン州の新規制は州レベルでは最初の包括的な規制となる。自動車メーカーなどにとっては同州での実験や開発を進めやすくなる半面、州ごとに異なるルールの乱立を招くとの懸念もある。グーグルやフォード、ウーバーテクノロジーズなど5社が設立した普及団体は9日、「自動車の安全に関しては州も重要な役割があるものの、州ごとに異なる規制のパッチワークを防ぐためには、連邦政府がフレームワークを示すべきだ」とコメントした。